宮内窯について
窯元について
島根県西部に位置する石見地方、江津市は二宮(にのみや)の地で1970年から続く窯元です。石見焼の窯元・嶋田窯に生まれた初代・宮内謙一がいくつかの窯場での経験を経て独立。石見焼の特徴である大物づくりの技術を高めていきました。
1985年からは岐阜県・実相窯で経験をしてきた、長男である宮内孝史が家業に入り、現在は二代目として宮内窯を引き継いでいます。
石見地方の陶器について
江津市・浜田市を含めた東西に広がる地帯は石州(せきしゅう)と呼ばれ、古くから盛んに作陶が行われていました。宮内窯のある地区は石見地方の製陶伝承において最も古い土地です。
この土地で採れる土は、塩分に強く、耐水性、耐酸性を兼ね備えていたことから、ふた瓶や甕(かめ)をはじめとする大型の日用雑器が数多く作られていました。
大物作りから実用陶器へ
代表的な品は「はんど」と呼ばれる大型の水甕(みずがめ)。水道設備が整っていなかった時代に、生活用水を貯めておく道具として重宝されていました。幕末期には北前船で日本全国へ出荷され、大正時代の鉄道開通によりその販路はさらに拡大、窯場として全盛期を迎えます。
昨今では生活様式の変化によって石見ならではの大物は少なくなってきましたが、伝統的な大物作りで培った技術を元に、現代の生活に沿った実用陶器を作る産地となっています。
併設直売所
宮内窯の作品を数多く並べた直売所を併設しています。 ひとつひとつ手に取りながらじっくりとお選びください。
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営業時間:8:00〜17:00
定休日:不定休